せんさんの「閉じた国のホロン 外伝 外つ国のダーシュナ」、読了。
- Seo Ann
- 12月1日
- 読了時間: 2分
わりと最近本編を堪能したので、まだまだ自分の中での閉じホロ熱が熱い時期。外伝の頒布がすごく嬉しい。
個人的には、サリグ兄上にとても感情移入してしまう。妹の方が賢くて、強くて、よっぽど王子としての才覚を持っている。作中の言動から、きっと周りからがっかりされながらも、「王子」としての自分でいなくてはならなかった辛さを、ずっと抱えて生きてきたのだろうと思う。でもダーシュナにだって辛いことはあって、羨ましいなどと口にすべきではないのに、それでも零れ出てしまうほど、兄上も追い詰められていたのだろうな…だからこそ、シシーラがフェリダスに攻め込んだ時、兄上はどんな気持ちだったのかなって考えてしまう。人質(妹)を顧みない戦法なんて、なんとなく取らなそうな印象なんだけど…あてがわれた役割に苦しむという感情を、知っているひとだから…。シシーラとフェリダスの争いのあと、兄上、生きてるといいな…。アミアと兄上で、二国間で良い関係を築いていければいいのに、と思うなどした。
ラスト、ダーシュナの「私の生は無駄ではなかった」というセリフ、盤上の駒だった己が、同じような道を強いられるかもしれないアミアを、閉じた国にたどり着いたことで、その虚しき役割から解放できたことに対する感嘆だったのかな…(いち読者の戯言なので間違っていたら申し訳ない)そしてそのせいで苦労をかけたと言う母に、アミアの「私の選んだ人生が~」という応えが、じんとする。なんて良い子で、なんて良い親子なんだ…!
選び取った道を、これからもふたりで仲良く歩んで行ってほしいな。
あと無配のエッチブック(ネーミングが最高)も滅茶苦茶よかった!
本編で色々あったふたりだから、ハッピーなふたりを見られることがとても嬉しい…!ネイケラ尊し…(天を仰ぐ)
閉じホロ、外伝も含めて、温かい感情が宿る素敵な物語でした。
面白かったです。楽しい時間をありがとうございました。

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