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せんさんの「閉じた国のホロン 外伝 外つ国のダーシュナ」、読了。
わりと最近本編を堪能したので、まだまだ自分の中での閉じホロ熱が熱い時期。外伝の頒布がすごく嬉しい。 個人的には、サリグ兄上にとても感情移入してしまう。妹の方が賢くて、強くて、よっぽど王子としての才覚を持っている。作中の言動から、きっと周りからがっかりされながらも、「王子」としての自分でいなくてはならなかった辛さを、ずっと抱えて生きてきたのだろうと思う。でもダーシュナにだって辛いことはあって、羨ましいなどと口にすべきではないのに、それでも零れ出てしまうほど、兄上も追い詰められていたのだろうな…だからこそ、シシーラがフェリダスに攻め込んだ時、兄上はどんな気持ちだったのかなって考えてしまう。人質(妹)を顧みない戦法なんて、なんとなく取らなそうな印象なんだけど…あてがわれた役割に苦しむという感情を、知っているひとだから…。シシーラとフェリダスの争いのあと、兄上、生きてるといいな…。アミアと兄上で、二国間で良い関係を築いていければいいのに、と思うなどした。 ラスト、ダーシュナの「私の生は無駄ではなかった」というセリフ、盤上の駒だった己が、同じような道を強い
ちりこさんの「■■かもしれない」、読了。
夏の頃、ちりこさんがよくSNSにアップしてらした夏のお方の作品集。 どこか飄々とした、掴みどころのないお方のイラストが、自分のTLに流れてくるのが楽しみでした。個人的には「再会」と「夕暮れ」が好みでした。 私も幼い頃にこのお方に出会い、再会の後にお姉さんと言われたかった。夕暮れでの、たいていにこやかなお方が、怪異らしき片鱗を見せるドスの利いた表情、とてもいい…! 夏のお方の、口元が笑ってるのに目にハイライトが入らない感じ、人外、って感じがして好きだ。 秋頃にはなにやらガワをそのままに中身が入れ替わったような秋のお方をお見受けしたので、冬のお方も…いたり、するのだろうか…? セットになっていたイラスト集も、いろんなアングルがあって夏のお方を堪能できる一冊だった。 装丁もキラキラしててきれいだし、梱包に使われていたのが彼岸花のマステだったのが作者様のこだわり感じられて、とても素敵な二冊でした。 面白かったです。楽しい時間をありがとうございました。
だんぺえさんの「はるたとだいすけ」「ハルガスミ」、二冊読了。
BB団地さん名義の作品は何冊か拝読したが、だんぺえさん名義は初めてだったので、手始めに読み切りの二冊を購入させていただいた。 どちらも、すごく、よかった… 「はるたとだいすけ」 初めましての方ぜひ、と書いてあったので、手に取ってみた作品。 ふたりの間に流れる空気感が、穏やかで、すこしこそばゆくて、短いながらもだんぺえさんらしさを感じられるお話だった。ふんわりとした優しい絵柄はもちろん、セリフとモノローグの言葉のチョイスも素敵で、尊い…などと思いながら二度読んだ。 「ハルガスミ」 男子高校生三人のお話。こちらも読み切りとのことで購入させて頂いた。 三人とも友達思いで、友人にかける言葉や距離感を一生懸命考えながら、仲を深めていく感じがとてもよかった。感情のゆらぎや、人を想う気持ちの描写が繊細で、心の機微を描くのがほんとうに匠すぎる…!最後、優君が気付いてしまった自分の気持ち、ハピエン好きとしては報われて欲しくはあるのだが…まだ彼の中でも、その先をどうするかの答えは霞の中なのだろうな…などと思うなどした。ほろ苦い… 個人的には古賀君が好きです。マイペー
せんさんの「閉じた国のホロン」、読了。
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 もともとSNSの連載を追いかけていたので、物語の顛末は知っていたのですが。これは完全に私の記憶力の問題なのですが、前半部分がうろ覚えのまま最後まで読み進めてしまったので(先を知りたい欲が勝ってしまった…)、落ち着いて読めるときに通しで...
日崎アユムさんの「イヤサカ」、読了。
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 この作品を知ったきっかけは、Xかブルスカのポストだった。丁度、ずっと書いていた自作が手を離れ、誰かの創作物を摂取したいなという気持ちが強かった時期。毎日流れてくる更新ポストに、興味を引かれたのがきっかけだったと思う。...
烏ギンヤさんの「亡竜の国のグレン」、1~3話読了。
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 烏さんの作品を初めて拝見したのは、正確には覚えてないが、結構前にXでのリポストだったかと思う。確か、聖歌隊の少年と暗殺者の少年のお話だったかと……(記憶があやふやなので設定とか間違っていたら申し訳ない)その時に、作品のストーリーや雰囲...
泡野瑤子さんの「沈黙せしミランダの献身」、読了。
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 泡野さんの短編は、前作の「リンゴの恋が実るとき」も拝読しましたが、すごく好きだなあと改めて思った。どれも面白くて、一気読みだった。 文体と作風の冒険、と銘打ってある通り、色々なジャンルのお話が詰まっていた。長編小説の方も拝読してますが...
里見透さんの「のっぺらぼうと天宿りの牙卵」奥台御晴野編弐ノ下、拾遺集、2冊読了。
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 少しずつ読もうと思ってたのに、読みはじめたら結果一気読みしていた。面白かったなあ。 刻雨は、芯のあるひとだなと思う。不遇な生い立ちだけど、生きることを諦めない。理不尽に打ち勝ちたいと、ずっと戦っている。その根幹に幼少期の荒魂に貰った言...
「少年よ、塵の中で躍れ」読了
ネタバレ感想なので、未読の方はご注意を。 永坂暖日さんの「少年よ、塵の中で躍れ」読了しました。 遠い未来、小惑星衝突により地球は塵の膜に覆われ、陽の届かない薄暗い世界となった。世界各地の火山活動活が発化したせいで、有害な火山性ガスや粉塵が大気を漂い、防護服とマスク無しでは人...
「のっぺらぼうと天宿りの牙卵・弐ノ上」読了
ネタバレ感想なので未読の方はご注意を。 里見透さんの「のっぺらぼうと天宿りの牙卵・弐ノ上」、読了しました。 相も変わらず、面白いに尽きます……!前作はどちらかといえば、荒魂の格好良さに惹かれて彼の動向ばかり記憶に残っているのですが(すみません主人公差し置いて)、今作で改めて...
「聖らかなるもの」読了。
八束さんの「聖らかなるもの」、読了しました。 なんだか……凄かった。語彙が乏しくなるほどに……。 架空アフリカ系民族のナパタ族のナサカと、メロエ族のフォロガングの、ふたりの女性を軸とした物語。 まず舞台設定がすごくて、ほんとうにアフリカに存在していた部族なのかと思うほどに描...
「目覚め 墨染の うつし」読了。
毎度のことながらどうせネタバレ含むのでタイトルにネタバレありって書くのやめました。( ´∀`) 感想文は自分の感想を書き散らしたいので毎度のことながらネタバレ含みます。未読の方はご注意を。 里見透さんの「目覚め 墨染の うつし」、読了しました。...
※ネタばれあり感想「ガラ」
しゃしゃさんの「ガラ」、読了しました。 ネタバレありなので未読の方は要注意です。 もともとしゃしゃさんのことは「蒼き太陽の詩」で知り、しゃしゃさん=あおたい、みたいなイメージが私の中であって。この本を手に取ったはじめのきっかけは、「中東風ではないしゃしゃさんのお話が読んでみ...
※ネタバレあり感想「幻影譚」
幻影譚、蒼の章、紅の章、読了しました。 カクヨムでの連載でこのお話を知り、それが本になる、と知ったときには本当に嬉しかった……! そして本で読んで、改めて、好き!!!!とならざるを得ませんでした……。 ネタバレなしでは語れないので、ブログで叫びます。 未読の方は要注意。...
※ネタバレ感想「魔法の国の豆スープ」
せんさんの「魔法の国の豆スープ」、読了しました! コミティアがあるたびに新刊が発売されて、ついに最終巻をお迎えさせていただいて……よかった、追いかけていて本当によかった。 一巻の初見は、日常ほのぼの系かな~?だったんですが、でも冒頭でのテンテの鬼気迫る(切羽詰まる?)表情に...
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